池井戸潤さんの小説を原作とするドラマ『俺たちの箱根駅伝』。
実際の箱根駅伝を舞台にしているだけあって、大学や選手たちの描写がとてもリアルですよね。
「元ネタは実話?」「明誠学院大学や甲斐監督にモデルはいる?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事では『俺たちの箱根駅伝』はどこまで実話なのか解説し、大学や人物の元ネタについて詳しく紹介します。
- 実在する要素と創作された要素
- 明誠学院大学や東西大学のモデルは?
- 甲斐監督のモデルは原晋監督?
- 青葉隼斗や辛島アナ、徳重プロデューサーについて
俺たちの箱根駅伝は実話が元ネタ?実在する要素とフィクションの違い
池井戸潤さんの小説を映像化した『俺たちの箱根駅伝』。あまりのリアルさに「これって実話なの?」と気になっている方も多いですよね。
どこまで実在する要素なのか見ていきましょう。
- 実話が元ネタ?
- 実在する要素は?
- 関東学生連合
- 原作は池井戸潤の小説
実話が元ネタ?
『俺たちの箱根駅伝』はお正月の恒例行事である箱根駅伝という実在の舞台を描く創作ストーリーとなっています。
実在する人物や実話を描いたノンフィクションではありません。
とはいえ作中で繰り広げられるドラマは、決して空想だけで作られたものではないのが面白いところ。
原作者の池井戸潤さんが丁寧な取材を重ね、長年にわたる大会の歴史やそこに関わる人たちの熱量を見事に描いています。
箱根駅伝そのものはもちろん、予選会の厳しさや繰り上げスタートの恐怖などファンならお馴染みの要素が詰め込まれています。
物語自体は創作ですが、箱根駅伝という実在の競技と日本テレビが築いてきた中継の歴史をベースにしたリアリティがあります。
実在する要素は?
『俺たちの箱根駅伝』の中で、どこまで実在する要素でどこからが創作なのでしょうか?
| 実在 | 創作 |
|---|---|
| 箱根駅伝 | 明誠学院大学 |
| 箱根駅伝予選会 | 徳重亮プロデューサー |
| 関東学生連合 | 甲斐真人監督 |
| コースの難所 | 青葉隼斗選手 |
| 日テレの中継 | 辛島文三アナウンサー |
東京から箱根を往復するコースや各中継所の場所、そして過酷な山上りの5区といった競技の根幹部分は実話に基づいています。
また、予選会で敗れた大学から選手が集まる「関東学生連合」というチームも、実際の制度として実在するものです。
一方で、「明誠学院大学」や「東西大学」などの大学名や選手たちの名前、具体的なレースの結果はフィクションです。
つまり箱根駅伝の制度やテレビ局の中継自体は実在する要素ですが、大学や登場人物は創作されたものになっています。
関東学生連合
『俺たちの箱根駅伝』の物語の大きな軸となるのが関東学生連合です。
この制度は実在するもので、かつては「関東学連選抜」という名称で呼ばれていました。
箱根駅伝のファンならおなじみの存在ですが、あらためて学生連合について見ておきましょう。
これは、予選会で惜しくも本大会への出場を逃した大学の中から、成績上位の選手を集めて結成される混成チームです。
ドラマや原作では寄せ集めと言われがちなチームが、どのようにして一つにまとまっていくかが大きな見どころになります。
現実でも連合チームが上位に食い込むことはあり、その番狂わせが箱根駅伝の面白さの一つです。
池井戸潤さんは関東学生連合の存在が、小説を形にしてくれたと語っています。
関東学生連合チーム(以下、学生連合)を舞台にするなら書ける、と。学生連合の選手たちはいろんな大学から来ているし、チーム内のいざこざを描いても、彼らなら気にしないでくれるはず。
引用:chudaisports.com
大学のたすきをかけられない悔しさと、それでも箱根を走りたいという純粋な願いがぶつかり合う。
そこには実在の選手たちが抱く本物の葛藤が反映されています。
原作は池井戸潤の小説
ドラマ『俺たちの箱根駅伝』の原作は池井戸潤さんの同名小説です。
- 半沢直樹シリーズ
- 空飛ぶタイヤ
- 下町ロケット
- 陸王
- ノーサイド・ゲーム
緻密な取材を元に企業で働く人々の姿を描いてきた池井戸さんが箱根駅伝をテーマに描いた小説です。
競技者側だけでなく伝える側であるテレビ局にスポットを当てているのが池井戸潤らしい視点ですよね。
筆者ドラマを見て気になった人は原作小説も読むとさらに物語を楽しめると思います。
俺たちの箱根駅伝は実話が元ネタ?モデルの大学や監督はいる?
『俺たちの箱根駅伝』に登場する大学名や人物はフィクションですが、モデルになった学校や監督は実在するのでしょうか?
- 明誠学院大学のモデル校は?
- 東西大学
- 甲斐監督のモデルは原監督?
- 青葉隼斗
- 辛島文三アナウンサー
- 徳重亮プロデューサー
明誠学院大学のモデル校は?
明誠学院大学はかつて連覇も果たしたことがある古豪ですが、近年は成績が低迷し本選出場を逃しているという設定です。
名前に「学院」が付くことや、チーム改革を進める甲斐監督の姿から青山学院大学を連想する声もあります。
しかし、池井戸潤さんは特定の大学を貶めたり称えたりすることがないよう、特定のモデル校を定めず架空の大学として描いています。
そのため特定の大学をモデルにしたわけではなく、取材で得た様々な要素を部分的に投影されている可能性がありますね。
東西大学
東西大学は明誠学院大学のライバルとして立ちはだかる絶対的な王者として描かれる存在です。
東西大学についても特定のモデルは存在しません。
モデルを決めない理由について原作者の池井戸潤さんは以下のように話しています。
たとえば早稲田大学を舞台にしてチーム内の軋轢やライバル関係を書くことは可能だけれど、早稲田には実際に競走部があり、真剣に箱根をめざしている学生たちがいる。自分たちのチームを舞台にして、勝手に面白おかしく描いたエンタメを彼らがどう思うか。たぶん不愉快だろうし、一生懸命努力して頑張っている選手たちの邪魔をすることになる。
引用:chudaisports.com
実在する箱根駅伝をテーマに描くため、選手や大学に対するリスペクトを持って書くために現実の大学を元ネタにはしなかったそうです。
甲斐監督のモデルは原監督?
明誠学院大学の指揮を執る甲斐真人監督。ドラマでは山下智久さんが演じます。
その大胆な戦略や常識に囚われない指導法から、青山学院大学の原晋監督を思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし甲斐監督のモデルは原晋監督とは明言されていません。
先ほども紹介しましたが、原作者の池井戸潤さんは登場人物や大学はあくまでもフィクションと創作していると語っています。
ドラマ版では、原監督本人が解説者役として出演しているため、設定上も別の人物として存在しています。
青葉隼斗
小林虎之介さんが演じる明誠学院大学のキャプテン青葉隼斗。
青葉隼斗は、大学での挫折を経験しながらも学生連合のメンバーとして箱根に挑む、真っ直ぐな青年。
特定の選手がモデルという公式発表はありません。
隼斗が抱える「自分だけが走っていいのか」という罪悪感は、実際に学生連合を経験した多くの選手たちが語ってきた本音です。
彼は特定の誰かを演じているのではなく、悔しさを力に変えてきたすべての箱根ランナーの代弁者であるといえるでしょう。
筆者隼斗の葛藤を見ていると、応援せずにはいられなくなりますよね。
辛島文三アナウンサー
『俺たちの箱根駅伝』で強烈な印象を残すのが、大日テレビで中継を支えるベテランの辛島文三アナウンサーです。
竹中直人さんが演じています。
大日テレビは日本テレビを元ネタにしている放送局です。
ということは辛島文三アナウンサーのモデルも日テレに実在するアナウンサーなのかと思いましたが、特定のモデルはいないようです。
日テレのスポーツアナウンサーたちのエッセンスを凝縮したような人物だと思います。
徳重亮プロデューサー
大泉洋さん演じる箱根駅伝チーフプロデューサーの徳重亮についてもモデルは明言されていません。
原作者の池井戸さんは箱根駅伝初代プロデューサーの坂田信久氏などに取材をしているため、実際にあったエピソードなども参考にしていると言われています。
原作ではスポンサーとの調整や技術的なトラブル、さらには天候との戦いなど、テレビマンたちが直面してきたリアルな壁が次々と描かれます。
俺たちの箱根駅伝は実話が元ネタ?モデルの大学や監督は実在する?:まとめ
ここまで『俺たちの箱根駅伝』は実話が元ネタなのか、大学や甲斐監督のモデルについて解説してきました。
- 原作は池井戸潤の同名小説
- 箱根駅伝予選会やコース、関東学生連合などは実在する
- 明誠学院大学や東西大学など、作中に登場する大学は架空の設定
- 青葉隼斗や辛島文三アナウンサー、徳重亮プロデューサーなども実在の人物ではない
- 甲斐真人監督のモデルは原晋監督ではない
- 池井戸潤が箱根駅伝関係者への取材を重ねて得た知識やエピソードがリアリティにつながっている
ドラマ『俺たちの箱根駅伝』は実話をそのまま再現した作品ではありません。
しかし実際の箱根駅伝の制度や歴史、選手たちが抱える葛藤、大会を伝えるテレビ局の舞台裏など、取材を元に描かれているためリアルな作品になっています。

